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まるでサメの肌のようなニット
ほかにはないユニークな視点から生まれたシャークスキンニットは、その名の通りサメの独特な凹凸ある肌をニットで表現しています。ざらつきと硬さを連想するサメの肌を対極に位置する柔らかなニットに落とし込む。そのユニークな発想から生まれたアイテムは、村上春樹のデビュー作「風の歌を聴け」の一文から引用したブランドンセプトが詰まった1着です。
『優れた知性とは二つの対立する概念を同時に抱きながら、その機能を充分に発揮していくことができる』
剛と柔、2つの対立項を1着で表現したニットです。
インスピレーションを表現する素材使い
着想となったサメの肌の凹凸と、ニットならではの空気をはらんだふくらみ、その2つの特徴を両立するために、わたに近い状態の綿糸を組んだリリヤーン糸を使用しています。綿糸に撚りをかけていないため、通常よりも繊維に多くの空気を含んでいます。また、さらにその綿糸を組んだリリヤーン糸は、ストローのような中が空洞の構造をしています。そのため、撚りのかけない綿糸の風合いとリリヤーン糸の特徴があいまって、よりもっちりとしたニットらしい膨らみがうまれます。
また、ポリエステルを混ぜることで、やわらかな質感を残しつつ、ダレることなくサメの肌のような凹凸を形づくることができます。
湿気を逃がし通気性の高いコットンニットは、寒い季節には暖かく暖かい季節には涼しいという天然の温度調整機能を持っています。また、毛羽立ちにくい素材の特性から、まるでスウェットのような感覚でデイリーにヘビーユースも可能です。
シャークスキン=サメの肌??
アイテム名のシャークスキンは、インスピレーションとなった『サメの肌』以外にも隠れた意味が込められています。シャークスキンとは、スーツなどのメンズフォーマルに広く使用される生地の名前としても知られています。スウェットのようなカジュアル感覚で着用ができるアイテムにメンズフォーマルな名前。気がつく人は気がつく、ウィットのある対立項が名前にもこめられています。
ゆったりとした身巾とコンパクトな丈感が特徴のボートネックプルオーバー。トレンド感のある着丈だけではなく、胸巾をせまくすることでシルエットに変化を出しています。裾と袖口は、柄を複雑に切り替えながら編み立てることで、サメの肌を表現した凹凸との一体感が生まれます。
ざっくりとしたローゲージとゆったりとしたサイズ感のVネックカーディガン。編み続きの前立てと編み釦ホールは、ニットにしかできない仕様です。ポケット付きで、よりデイリーに着用が可能です。