2020 SUMMER | beautiful people

Summer 2020 Collection
Side-C / Vol.3

24の時
24の瞬間
24のグラデーション
24の出来事
24の在り方
24の着方
クラシックなものを変革的に捉えること。
それは壊すことではなく、脱構築の後、新たな機能を吹き込むためにまた構築させること。
パーツやライニングを取り除くことによって、第3の入り口、第3の側面を通り抜け(*1)、膨らむ可能性、着る人との対話が生まれる。
流動的、可逆的、遊び心に満ちたプロセスの中で、身体が止めどなく、反転された・捻られた・回転された生地と、対話を続ける。
一つの着方だけではなく、その時の時間、出来事、気分によって、自由自在に着方を替えることができる。(*2)全ての事柄が変化するように、自然にそして陽気に形も表情も変化する服。
それはまるで24時間のグラデーション、夕暮れから夜明けまでの動きを追っているよう。
機能を見失うことなく、意思と思いつきで変化する自由がそこにある。
シルエットは身体に密着しつつも滑らか。
透明なものは、重ねるためにあり、更なる変化が加わる。
肌と生地との間の色の調和は、まるで空の色のように24時間を通して変化する色合い。(*3)
そして日の出、夕日の色を連想させるプリント。
身体と洋服が対話を続ける。
無限のバリエーションの中で。
一日中、止むことなく。


*1
(No.1,13,15,29=30) ・・表と裏、前後4枚の身頃の繋げ方を変えることで体が通る穴が3つある洋服
*2
(No.6,16,19
・・ウエストを起点に2枚のスカートを表裏・前後入れ替えられるドレス
(No.2,17,10=11,14
・・上品や清楚からセクシーへと表情を変える着方のバリエーション
*3
(No.27


24 hours
24 moments
24 gradients
24 occasions
24 ways to be
24 ways to wear a piece
A transformative look at classics,
taking away, deconstructing and then reconstructing again
to add new functions.
By peeling away parts and linings, allowing to pass through a third hole and a third dimension, possibilities expand, actively involving the wearer.
A fluid, reversible and playful process, in which the body endlessly dialogues with pieces that flip, twist, turn.
Not just one, but many keys to wear a garment, according to the hour of the day, the occasion and the individual mood. Shapes change as everything morphs. Naturally, playfully.
Gestural fashions for the 24 hours, freeing and following the wearer from dusk until dawn.
The freedom of transformation, after one’s wills and whims, keeping function in mind.
The silhouette is close to the body and fluid.
Transparencies are meant to be layered, adding a further sense of transformation.
A chromatic accord between the clothing and the skin, in the changing hues of the sky over the 24 hours of the day.
Sunrise and sunset prints.
Body and dress keep dialoguing.
In infinite ways.
Along the whole day.
For days on end.

Review

パリ6回目の発表となるコレクション。
2019Summerから続くSide Cを発展させたコレクション。
洋服の本体とライナーの間に体を通すことで新しいシルエットを生んだ前回のアイディアに対し、今回はさらに体の通し方を多様にし、洋服自体もカレンダーをめくるように連続的に変化していく。人の多面性を表現し、より自由度が高い洋服。透ける表と透けない裏がシャンブレーのように相互に影響しあい、夜明けから昼間、夕焼けから夜に空が移り変わるような24WAYのグラデーションをもっている。

Back to Collection