2019 SUMMER | beautiful people

Summer 2019 Collection
Side-C / Vol.1

2つの間で。
内を外へ、前を後ろへ、その反対も。永遠に続く、解けないパズルのように、可能性を探りながら、解決策が答えであることを見出す。 1つに留まらない美学の多様性。自由自在に変形するパーツでできたワードローブ。巻きつき、形を変えるドレス、脱がされたようなジャケット、スライスされたコート。 Side C。ツイストとターンの交わり。レースが施されているもの、いないもの。ライニングがついているもの、いないもの。表だけより、リバーシブルのプロセス。「静止」より「流動」。AかBと白黒つける必要はなく、両方か、どちらも違うか探す旅。 「終わり」は「始まり」で、「始まり」は「終わり」。「構築」と「再構築」。いくつものプロセスを探しながら、何通りも着ることができるドレス(*1)を作る。 そして、個性を解き放つ。

やさしい、自然との戯れ。自然のファブリック、自然のカラー、自然のライティング。大地が与えてくれるオーガニックなマテリアル(*2)。染料に ワインを使い、塩で生地を縮ませる(*3)、生地の表面と繊維に染み込ませて。

AからCへ、CからBへ、永遠に。クラシックなものの見方を、特別なものにする方法。前に進み、新しいものを生み出す方法。


*1
(No.2, 10, 14, 22)・・同じ洋服を着せ替えて、ショウで変形させた →check the movie
*2
(No.1, 3, 4, 5, 6)白ワイン
(No.12, 13, 14)赤ワイン
(No.24, 26, 27)竹炭
*3
(No.25
夏の和装やカーテン等にも使用される麻のカラミ織り素材。メッシュ状のライダースに塩縮加工を施すことで、もともとのサイズから半分以下のサイズに仕上げたユニークなアイテム。


In between. Inward getting outward while front gets to back, and vice versa. Endlessly, like a puzzle being solved and unsolved, finding that solution, expanding possibilities.

Multiplicity as the art of not being one thing. An earthy wardrobe of transformative pieces open to numberless transformations. Dresses that wrap and morph. Jackets getting peeled, coats being sliced.

Side C. An interplay of twisting and turning, lacing and unlacing, lining and un-lining. The process is reversible rather than irreversible, fluid rather than static. Noneed to be A or B, but a quest to be both or neither.

The end is the beginning and the beginning is the en. Constructing anda reconstructing, exploring the metamorphic process of dressmaking as countless ways to wear a piece, freeing the individual.

An easy, natural game. Natural fabrics. Natural colors. Natural light. Organic earthiness of materials: dyed with wine, shrunken with salt, absorbing the process onto the surface and in the fibers.

From A to C and from C to B. Endlessly. A way to look at classics that makes them look extraordinary. A way to move forward and create something new.

Review

パリ4回目の発表となるコレクション。洋服の表地と裏地のその間にある空間、表と裏の間 袋状になった内部に注目して作成したコレクション。

通常エッジで縫い返される表と裏の概念を取り払い、表と裏を共有することで生まれた新しい洋服の構造。表と裏のさらにその内側に注目することで、一着の洋服から生まれる装いに無限の可能性を与える事が出来る新しい構造を生み出した。

Side Cの名付けの由来は 洋服の表と裏、90年代から続く脱構築の破壊と再構築などの、二元的な考え方では無く、ビューティフルピープルはその先へ行くという決意表明であり、レコードのA面とB面の間に新しいC面(Side C)があるのではないか?というインスピレーションで作ったテーマである。

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