室内で過ごす時間が増えた日常からインスパイアされ、テキスタイルやデザイン ディテールに反映させた2021春夏コレクション。

ビューティフルピープルのコレクション製作はオリジナルテキスタイルの開発から始まります。

2021春夏コレクションでは、見た目だけではなく作りもそのままインテリアを取り入れるために、服の機屋では通常行わないような生地作りに挑戦しています。

通常、服の生地巾は110㎝から150㎝のところ、寝具に合わせた織機で180㎝巾の生地を作製しました。

「座る」「寝転がる」など家の中で多く見られる仕草も重要なインスピレーションとなり、クッションに包まれるような丸みのあるジャケットやドレス、外付けさ

れた小さなビーズ を注ぎ入れることで快適なクッションと服が融合したようなアノラックパーカ、座った時に美しいシル エットが完成するスカートなどのアイテム

が生み出されました。

自然と都会が共存する繊細な柄をジャガード織に

18 世紀フランスの壁紙トワルドジュイをイメージしたオリジナルテキスタイル。

自然と都会の風景を反転させた繊細な柄の陰影を、プリントではなく織り組織で表現しているため、クラフトマンシップを感じさせる特別な生地に。

シルクと麻を合わせた自然な光沢感と肌触りの良さが特徴。長く着ることで擦り切れても味が出る天然素材の良さが詰まっているアイテム。

ベッドリネンを再現したテキスタイル

粗い印象になりがちな天然素材をシーツのようにフラットで綺麗な印象にするため、均一な組織を持つベルギーリネンを使用し、撚糸により滑らかな表

面に仕上げています。柄を際立たせるため部分的に糸使 いを変えながら高密度に織ることができる機械は少なく実現まで試行錯誤しました。後加工ではな

く素材の段階で手間をかけることで長く風合いが保たれます。

360°円形パターンから展開したサーキュラースカートは、椅子に座った時に美しくドレープが落ちるアシンメトリーな構造が特徴。

ヴィンテージ感のあるショップコートは、身頃が3枚あることで羽織としてもエプロンをレイヤードしているようなスタイルとしても着ることができます。

ガーメントカバーのようなドレス

形はガーメントカバーをインスピレーションにした後ろ開きのワンピース。前後逆に着用するとロングジレとしても機能します。

蚊帳をイメージした透かし柄をニットで表現。布帛で多く見られるレースワンピースのように柄をはっきりと表すために、綿を芯にしてナイロンを巻いた細

いコイル状の糸を使用しています。カット縫製ではなく編みで成型することで、よりニットらしさを演出したドレス。

チェアカバー、枕、クッションを思わせるデザイン

椅子の背もたれのカバー部分の構造を元にマチ（見返し）があるアームホールや、背もたれを結ぶリボンが特徴的。背もたれと座面の直角な構造をディ

テールにした直線的なぺプラムパターン、あえて粗野にしたファスナーなど、チェアカバーの要素を多く落とし込んだデザイントップス。麻の自然な節を

残しつつ、合繊の光沢ときれいな落ち感が混ざり合った独特な表情をもつ素材を使用。

枕カバーに使われるボーダー柄がインスピレーション。単調にならないよう柄の際に異なるドビー組織を入れ込むことで立体感のある線を表現している柄

に仕上げました。四角いパターンから、身頃脇と内袖のドロストリングでタイトな美しいシルエットを造形。ヨークから肩にかけてはクッションを思わ

せる四角いパイピングディテールをデザインしています。

テーブルクロス、キッチンクロスからインスピレーション

テーブルクロスの角に見られるドレープを活かしたデザインのスカート。直角のパターン（型紙）から生まれるFIT & FLAREのシルエットが特徴。

共地の裏地が 8 の字に設計され、外側はスカートで、内側はパンツのような構造。生地端にはクッションを思わせる額縁始末とピコ刺繍をアクセント

に。レザーのような質感を麻で表現しており天然素材の軽さと清涼感が夏場に適した素材。

キッチンクロス特有の縁取りのある多配色のチェック柄を、表情が違う2種類の素材で仕立てたオリジナルテキスタイル。

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